【完全版】お供え・お悔やみに胡蝶蘭を贈るときのマナーとタブー
― 宗教・時期・色の選び方まで解説 ―
胡蝶蘭といえば、お祝いのイメージが強い方も多いかもしれません。
しかし実は、お供えやお悔やみの場面でも胡蝶蘭は選ばれている花であり、
「白く気品があり、香りが控えめ」という特徴から、葬儀や法要の供花として適しています。
一方で、宗教・宗派・贈るタイミング・色・立札の文言などに細かなマナーが存在します。
本記事では、「故人への敬意」と「遺族への配慮」の両立が求められる場面で、
安心して胡蝶蘭を贈るための完全ガイドをお届けします。
お供えに胡蝶蘭を贈ってもいいの？
胡蝶蘭は「供花」としても認められる花
胡蝶蘭は香りがほとんどなく、花粉も少ないため、病室・式場・室内どこにでも飾りやすい清潔な花として評価されています。
また、その静かで上品な佇まいから、
- 葬儀・通夜での供花（スタンドタイプ）
- 枕花・一周忌・三回忌での鉢花（胡蝶蘭）
など、さまざまな弔意の表現に使われています。
「お祝い花の流用」はNGだが、用途を間違えなければ問題なし
「お祝い用の胡蝶蘭をお悔やみに使っていいの？」という不安をよく聞きますが、
正しく用途を選べば問題ありません。
- 贈る胡蝶蘭は必ず白色や落ち着いた色で
- ラッピングや立札は弔事用の仕様にする
- 「御供」「供花」などの文言で贈る
この3点を守れば、胡蝶蘭は**“心を込めた供花”として正しく使える花**です。
宗教・宗派によるマナーの違い
胡蝶蘭をお供えに使う際は、相手方の宗教や宗派に合わせた配慮が必要です。
以下に、主な宗教ごとの考え方と注意点をまとめます。
仏教（もっとも一般的）
- 白い胡蝶蘭は仏教での供花として適しており問題なし
- 通夜・葬儀・法要（49日、一周忌など）で使える
- 冠文字は「御供」「供花」「志」などが一般的
※浄土真宗では「供花を贈る習慣がない」という考え方もあるため、事前確認がベスト
キリスト教（カトリック／プロテスタント）
- 胡蝶蘭は問題なし
- 冠文字は「献花」または「御花」で統一感を
- 立札には十字架マークを入れない方が無難（特にプロテスタント）
※通夜・葬儀時の供花は事前に教会・葬儀社への確認を
神道
- 胡蝶蘭は使えるが、文言に注意
- 「御供」「御玉串料」「御霊前」は避け、「御榊料」や「御神前」が好ましい
- お清めの意味を込めて白無地の立札・包装が望ましい
無宗教・自由葬
- 胡蝶蘭は基本的に問題なし
- 形式に縛られず、「御供」「お悔やみ」など柔らかな文言でも可
- デザインも比較的自由に選べる
贈るタイミングと注意点
お悔やみやお供えで胡蝶蘭を贈る場合、「いつ贈るか」が非常に重要なポイントです。
タイミングを誤ると、相手に気を遣わせたり、かえって不快にさせてしまうこともあります。
贈ってもよい主なタイミング
| タイミング | 胡蝶蘭が使えるか？ | 備考 |
|---|---|---|
| 通夜前 | △ | ごく親しい間柄のみ／枕花として贈るケースあり |
| 通夜・葬儀当日 | ◯ | 式場に供花として贈る（要・事前確認） |
| 49日法要 | ◎ | 落ち着いた弔意の表現として最適 |
| 一周忌・三回忌 | ◎ | 白を基調にした鉢植えがよく選ばれる |
| 命日・月命日 | ◯ | ご遺族宅に贈ることが多い |
※通夜・葬儀当日は、葬儀社の指定がある場合が多いため、事前に確認を取りましょう。
避けた方がよいケース
- ご遺族が「供花は辞退」と明言しているとき
- 葬儀日程がまだ公表されていないとき
- 贈る側が故人と直接面識がないとき（関係性が薄い場合）
このような場面では、無理に贈るのではなく、お悔やみの言葉やお手紙で気持ちを伝える方が適切なこともあります。
色や本数に関する注意点
供花として胡蝶蘭を贈る際には、「色・本数・装飾」が目立ちすぎないよう配慮することが大切です。
色は“白一択”が基本
| 色 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 白 | ◎ | 清潔・敬意・純粋さを表し、全宗教で無難 |
| ピンク | △ | 法事以降なら可能／派手に見えない範囲で |
| 赤・黄色 | ✕ | 華やかすぎて「慶事用」に見えてしまう |
| 紫・青 | △ | 故人の好みとして選ぶケースあり（自由葬など） |
※白が基本とはいえ、花全体が地味になりすぎないように、白に薄グリーンが入ったものや、葉が美しいものが選ばれることもあります。
本数は少なめが無難（3本立ちが基準）
- 供花として贈る胡蝶蘭は、3本立ちが最も一般的
- 5本立ち以上は、式場の空間演出などで使われることもあるが、個人から贈るには少々仰々しい印象になる場合も
ラッピングや立札も弔事用に
- ラッピングは白・グレー・薄紫など落ち着いた色合いで
- リボンや光沢の強い包装は避ける
- 立札のフォントや色も、黒一色または濃いグレーが一般的
立札・メッセージの書き方マナー
お供えやお悔やみの胡蝶蘭にも、立札やメッセージカードを添えることで、丁寧な気持ちを表現できます。
ただし、冠文字や文言選びには細心の注意が必要です。
冠文字の選び方（宗教別）
| 宗教・宗派 | 冠文字（立札上部） | 備考 |
|---|---|---|
| 仏教 | 御供、供花、御仏前、御霊前 | もっとも一般的。迷ったら「御供」でOK |
| 神道 | 御玉串料、御榊料、御神前 | 「御霊前」はNG。神式専用の表現に注意 |
| キリスト教 | 献花、御花、With deepest sympathy | 宗派により十字マークは避けたほうが無難 |
| 無宗教・自由葬 | 御供、お悔やみ、心ばかり など | 柔らかな表現も可。過度な宗教色は避ける |
贈り主名の書き方（法人／個人）
- 法人の場合：
株式会社〇〇 代表取締役 氏名
株式会社〇〇 営業部一同 など - 個人の場合：
〇〇家一同／〇〇高校同窓会／氏名フルネーム
※連名の場合は、上下関係・五十音順を意識し、人数が多ければ「有志一同」などでまとめるのがスマートです。
メッセージカードに書く際の文例
- ご冥福をお祈り申し上げます。
- 安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします。
- 心より哀悼の意を表します。
- 在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします。
※避けるべき忌み言葉の例：
「重ね重ね」「度々」「再び」「死ぬ」「生きる」「続く」など、不幸が続くことを連想させる言葉は避けましょう。
避けるべきタブーと注意点
お悔やみの気持ちを込めて胡蝶蘭を贈る際、“良かれと思ってしたこと”がマナー違反になることもあります。
以下に、よくあるタブーや注意点をまとめます。
お祝い用途の花を流用しない
- 「御祝」札がついたままの花を使い回すのは絶対NG
- ラッピングが赤・金などの華やかな色味でもマナー違反
- 花言葉の意味よりも**“全体の印象”を重視**
派手な装飾・強い香りのある花との組み合わせ
- ラメ入り・カラフルなラッピング／メタリック素材
- 百合など香りが強い花とセットで贈る場合も注意
→ 胡蝶蘭単体または、落ち着いた色合いの花と組み合わせるのが無難です。
配送のタイミングミス・住所の記載ミス
- 式場の搬入可否／時間指定は必ず事前に確認を
- 式場名・住所・葬儀名義・施主名（〇〇家）まで正確に
- 法人名で贈る場合は差出人の部署名・役職・氏名まで明記
花秘書でお供え花を贈る際の安心ポイント
お悔やみやお供えの胡蝶蘭は、マナーを守りつつ「心が伝わるかどうか」が非常に大切です。
花秘書では、弔事にふさわしい胡蝶蘭を安心して贈れるよう、下記の対応を標準でご用意しています。
宗教別のテンプレートをご用意
- 「御供」「献花」「御神前」など、冠文字を宗派別に選択可能
- 表記ミスや宗教マナー違反を避けるための自動チェック機能つき
- 文例テンプレートを選ぶだけで、立札の表記が整います
弔事用のラッピング・立札に対応
- 白・グレー・薄紫など落ち着いた配色のラッピング
- 金銀や派手な装飾は一切使用せず、弔意がしっかり伝わる仕様
- フォント・文字色・札サイズも、花の種類に合わせて最適化
法人名義・連名・配送指定も可能
- 会社名＋役職＋氏名での正確な立札印字
- 連名や「一同」表記にも柔軟に対応
- 配送日は通夜・法要の日程に合わせて日時指定が可能
まとめ｜“静かに寄り添う気持ち”を胡蝶蘭で届けるために
お供えやお悔やみの花は、「贈る側の自己満足」ではなく、
「相手の心情や宗教観に配慮すること」が最も大切です。
胡蝶蘭はその点で、
- 静かで清潔感のある佇まい
- 長持ちして後片付けの手間も少ない
- 宗教を問わず受け入れられやすい
という特長を持ち、“心を込めて静かに寄り添いたい”ときにふさわしい花です。
贈る前に少しだけマナーを確認し、
「贈ってよかった」「受け取ってうれしかった」と思える一鉢を選びましょう。
花秘書なら、弔意をかたちにするお手伝いが可能です。
大切な想いを、丁寧に、確実に届けるためにご活用ください。
大切なお客様のお手元に届くまで
商品の品質保護を優先した厳重な梱包でお届けします。
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胡蝶蘭がより華やかになるよう
丁寧にラッピングして仕上げます。 -
ご注文に応じて最適な胡蝶蘭を
チョイス、または仕立てます。 -
ラッピング後、写真撮影。出荷
した商品画像をメール配信します。 -
しっかり固定した状態で頑丈なダンボール箱でお届けします。品質保護を優先しておりますので厳重に梱包させていただきます。 -
